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仏檀のお洗濯 (2017/8/18のTOP、2017/10/24に移動)









 
お預かりして約三か月。

お東さん(浄土真宗大谷派)の
お仏檀の漆塗り修復が完成し
お盆前に
お納めさせて頂きました。


 










狭間彫刻を
別のものに換えたこともありますが、
大きくその佇まいを一新致しました。

『さら』の漆塗りと金箔。
良いものです。


施主様には、大変喜んで頂きました。
誠に有難うございました。 


 




虫干し  (2017/7/24のTOP、2017/8/18に移動)


祭りシーズン到来を告げる屋台蔵の虫干し。

7月に入り、播州では各週末ごとに各地で行われています。



祭りを囲む風景は、いつか見た情景。
きっと百年前ともたいして変わらないからこそ
自ずと心に馴染み、人は惹かれ人は集うと感じます。




 練り合わせ時に入ったと思われる水切りの傷み。
 祭りまでに直します。

写真は妻鹿屋台蔵です。

塗師として初めて、私が一から十まで手掛けた屋台屋根です。

妻鹿と言えば『胴突き』ですが、
練り合わせ等の損傷のほかは目立った傷みも無く、八年目を迎えます。


一年でも長く、持ちますように。







神輿は金箔押しまできました。
まもなくです。


総金ということで、
箔下には黄色の漆を塗りました。







(扉オモテの胴摺り)
 
(宮殿[くうでん]周りの箔押し)
お洗濯の仏檀は完成間近。
 
蒔絵・錺金具・仏具の色付も
上がってきており、

あとは漆の蝋色(ろいろ)と
本体脇板・扉の金箔押し、
のみ。

今週末に組み上げ予定です。




こちらはミニ屋台。



どうしてもやりすぎてしまいます。
というよりやるからには完成度を
上げないと。



正直、まったく値段が合っていませんが
喜んで頂くのが目的なもので、。

日々、『勉強』です、、。






神輿修理  (2017/6/19のTOP、2017/7/24に移動)

総社の神輿です。

旧塗膜の、下地まで捲れた箇所を
胡粉(ごふん)地で均していきます。

通常、当店では下地は全て堅地で行います。
堅地とは、漆と地ノ粉・砥ノ粉を練り合わせたものです。

その特長として、
堅牢で、表面の平滑に仕上げることが出来ますが、

古い塗膜の上では、汚れ等複合要因で
堅地は固化しないことが多く、
なんとか固まったとしても、喰い付きが甘く
すぐ剥離することが多いです。

そのため、こんかいは胡粉地。

これは膠の下地のため、
付けて、放っておけば自然に乾きます。

胡粉地が乾いてから研ぎ上げ、
研ぎ面と旧塗膜に跨って、
塗りの剥離防止のためのひと手間を掛けます。

前回の修理ではこの処理が為されてなかったと思われます。


そしてようやく漆の下塗り。


このあと更に塗り面を整えていきます。
ここからはいつもの堅地。



現在、8つのご依頼が同時進行しております。
 
 

先日、屋台の屋根も二台お預かり致しました。

良い天気が続いてますが
季節は梅雨。

すぐやってくる秋のお納めまで
鋭意作業を進めてまいります。






 
先日ご紹介した漆塗りの神棚。

こんな楽しい施設のためのものでした。姫路市民ならおなじみ、『ヤマサのさっちゃん』です。

このたび、さっちゃんの家 の中にさっちゃんおみくじが新設されました。本日(6/19)、お披露目でした。神棚は、その中の背景的役割です。

このさっちゃんおみくじは、巫女さんに扮するさっちゃんが、浦安の舞を舞いながら、最後におみくじが出てくるアトラクションです。

場所は、姫路市 西二階町通り東 詰めです。ゆかた祭りもまもなく。

是非お立ち寄りください。
 
 







さまざまなご依頼  (2017/5/20のTOP、2017/6/19に移動)








さまざまな漆塗りのご依頼が完成し順次お納めしております。
神棚は、さすがに初めての経験でした。



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先週あたまに、新たなお仏檀をお預かり致しました。
漆塗り修復です。

完全に分解し、じっくり丁寧に直してまいります。




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総社神輿修理は想定以上に
時間を要しています。

軒桁と水切りは、
もちろん旧塗膜の浮きを
認識していたのですが、

いざ作業に入ると垂木部分も全て
剥離予備軍と分かり、
結局すべてを剥がすことにしました。

土台の下地も甘いところは
取ってしまいます。


木地自体の傷みもあります。

精一杯直させて頂きます。










春、胎動  (2017/4/18のTOP、2017/5/20に移動)


新年度を迎え、秋の祭りに向けて
いろいろと動きを感じます。

こちらは金具の打ち付け前に
漆の手入れのご依頼でした。

少し傷みが進んでいたため
通例の汚れ落としの磨きではなく、
漆面を一肌剥くような手法を用い、
そのあといつもの磨きを入れることで
艶やかな輝きを取り戻しました。


総才や水切りも同じようにすっきりと仕上げました。


こちらは福崎の先代井ノ口屋台の磨き。



 このたび姫路市は打越にある『太陽公園』のエントランス施設に展示されることになり、その前の化粧直しです。
 
 屋内なのでどうやって屋根を載せるのかと思っていましたら、なんとフォークリフト。

 うまく工夫されて無事飾り付けを完成されていました。




こちらは播磨国総社のお神輿。



修理のためお預かり致しました。






ミニ屋台とお洗濯 (2017/2/1のTOP、2017/4/1に移動)




屋台文化保存連絡会の教材屋台(ミニ屋台)が
大方完成しましたのでご紹介致します。

→こちら







昨年はお仏檀の漆塗り修復(お洗濯)を多くさせて頂きました。

その中のおひとつの作業例を画像でご紹介致します。

宗派:浄土宗  大きさ:板内一尺五寸(15号)

→こちら




現在職場では
四つのご依頼の作業を進めております。

こちらは獅子頭の修理。

ことしの秋に向けて
裏方の祭りは始まっています。










昭和の職人 (2017/1/21のTOP、2017/1/30に移動)



お仏檀の修理の問い合わせを頂戴し、
参考になればと、
うちに古くから伝わる
かつての仏檀彫刻を見て頂きました。

祭り彫刻のように派手さはありませんが
名を馳せるには至らなかった、
けれども確かな腕を持つ職人さんが
たくさんいらっしゃいました。

父から折に触れ聞かせてもらう昔話に想いを馳せながら、
今はもういない祖父からも、もっと色んなことを聞きたかったと
感慨深くなりました。



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お寺物の仕事と並行して、
年明けから
祭り屋台の狭間彫刻の漆塗箔が始まりました。




新年、明けましておめでとうございます (2017/1/1のTOP、2017/1/21に移動)


 
平成二十九年元日


謹んで新年のお慶びを申し上げます。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。









 昨年12月、兵庫県より『技能顕功賞』を賜りました。

 漆塗りの仕事を志して22年になります。

 仏檀、祭り屋台など、
これからも漆塗り職人として、姿勢を変えることなく、精一杯がんばってまいります。

 今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。