ギャラリー'13 (→TOPページにもどる)
表紙に使った写真などをご紹介するページです。
仏檀洗濯(13/11/27のTOP、14/1/2に移動)
先月から掛かっております
漆塗り修復中のお仏檀が
仕上がりつつあります。
永く手を合されてきたお仏檀に
新たに命を吹き込む修復作業。
すぐに新調を促す昨今の商売の流れに抗うように
当店ではお洗濯をおすすめしております。
想いを込めて丁寧に。
輝きを取り戻すさまは
作業をする私どもにとっても喜びです。
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こちらは祭りの龍彫刻。右が修復前。
こんなにも綺麗になります。
埋まった彫りにノミを入れ直すことで、
ぼんやりした印象が再びキレを取り戻します。
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お寺の障子の漆塗りも
鋭意進めております。
姫路祭りのころ(13/11/14のTOP、11/27に移動
ピーンと張った空気。
ほどよく身が引き締まります。
町が全体境内となる、そんな気さえする
総社霜月 姫路祭りです。
11月を迎え
また丁寧に漆に向き合う
わが職場です。
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こちらはたつのの寺院様の内陣障子。
漆塗り修復のご用命を賜りました。
高さ2m30cmほどあり、
持ち帰ると大きさがぐっと増すようです。
30枚。
一つひとつ洗いから、
現在、漆の中塗りまで進んでおります。
先月から進めておりますお仏檀と同じく
来月お納め、
黙々と手を動かしてまいります。
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平成25年の秋 (13/10/23のTOP、11/13に移動)
(画像をクリック頂くと原寸サイズをリンクしております。)
家島・坊勢・総社などの祭りを控えつつ
播磨の秋祭りは各地で盛大に執り行われ
ひと段落を迎えました。
この間約三週間、
私共も裏方として延べ100を超える御蔵を廻らせて頂き、
漆がすこしでも映えるように
磨かせて頂きました。
いつもお世話になっております皆様、
おつかれさまでございました。
誠に有難うございました。
(お預かり時)
10/11、加古川 神吉屋台蔵にもお伺い致しました。
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メッキ新調された錺金具も付けられ、
このたびの改修の全容を初めて拝見いたしました。
総打ちの昇り等煌びやかさが
際立っていました。
神吉町の皆様おめでとうございます。
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さかのぼること一カ月、
こちらは9月末にお納めさせて頂いた
高砂 農人町の露盤彫刻です。
長年の祭りで傷みが激しくなってきたということで
このたび漆塗箔彩色の新調とさせて頂きました。
農人町の皆様、有難うございました。
こちらは前回ご紹介した平松屋台の露盤彫刻。
欠けている獅子の毛先をひとつずつ木を接ぎ
修復致しました。
このあと漆と金粉にて仕上げました。
祭り直前(13/9/24のTOP、10/23に移動
まもなく祭り月
日中の日差しの強さに閉口し
あと二週間で幾分ましになる、
なんて想像が難しい汗にじむお彼岸です。
先日の9月14日に東山千成瓢箪紋をお納め致しました。
このたびの屋台新調に伴い、紋の修復ご依頼を賜り、
全面に亘り漆塗箔(うるしぬりはく)新調させて頂きました。
この紋は木彫りです。
下地から天然漆を使用し、整えてから塗りを重ね、
一号色金箔を置いております。
その箔の定着にも当店では漆を用いております。
入魂式当日は露盤上げ下ろしで一日帯同させて頂きました。
東山村の皆様、屋台新調おめでとうございます。
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職場では彫刻の塗箔彩色(ぬりはくさいしき)作業を進めております。
こちらは高砂よりお預かり致しております龍の露盤。
全面修復です。
こちらは狭間彫刻、
富嶋神社 東釜屋屋台です。
波は細かく金箔プラチナ箔を分けて配しております。
少し前の画像ですがおもての職場の様子。
やはり彫刻を直しております。
欠け脱落等の修理は
祭りの際(きわ)まで承っております。
9月のお納め(13/9/9のTOP、9/24に移動
祭りが近づき、
本業に邁進しておりました。
一カ月ぶりの更新です。
9月1日 日曜日、加古川神吉屋台をお納めさせて頂きました。
かつて当店で漆塗りをさせて頂きました屋根、
長年のお祭りで傷みが目立つようになって
このたび漆の塗り替えのご依頼を賜りました。
お納め前日です。
錺金具の釘痕もすべて補修し、
現在新調屋台をお預かりする場合と
同じ漆塗りで仕上げました。
(水切りを含めてそれより上部分の塗り替えでした。)
9月8日 日曜日、福崎南田原の吉田(よした)屋台を
お納めさせて頂きました。
布団屋根屋台の漆塗り(全体)は
当店の80年に亘る屋台漆塗りの歴史の中でも
曽根北之町屋台に続き二台目です。
斗組は金と漆黒のバランスを吟味致しました。
正角彫刻はプラチナ箔も配しながら
彩色で白龍に仕上げました。
軒桁は
日本産黒漆蝋色(ろいろ)仕上げです。
吉田区の皆様、私どもに漆塗りのご用命を賜り
誠に有難うございました。
(有難くも頂戴致しました。)
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9月8日には
飾磨浜の宮 須加屋台の
完成式が執り行われ
父 弘征が参列させて頂き、
感謝状を賜りました。
心より厚く御礼申し上げます。
(行かれた方が画像を送ってくださいました、
ありがとうございます。)
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7月のお納め(13/7/28のTOP、9/9に移動
飾磨浜の宮 須加屋台の漆塗りが完成し
夏空のもと、お納めさせて頂きました。
完成当日の模様をご紹介させて頂きます。
軒桁廻り。
鏡面に仕上げる漆蝋色(ろいろ)塗りののち
金箔施工。
金箔は一号色を使用致しております。
斗組。
肘木・斗型ともに、前面を漆による下地で
盛り上げて成形しております。
平桁上段は近年珍しい梨地塗り仕上げとしました。
天井。
須加の御紋である『三階松』を
高蒔絵にて表現。
格子下面はプラチナ箔を施しています。
金具で大部分が覆われる水切りや昇り総才も
ご覧のように蝋色(ろいろ)仕上げです。
前日の紋木を取り付ける前のようす。
この瞬間だけの風景です。
(村の方のご了承を得て掲載させて頂きました)
須加の皆様、誠に有難うございました。
引き続き保守・手入れ等、誠心誠意努めてまいりますので
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
(補足)
平成25年9月8日に完成式が執り行われました。
光栄にも感謝状を賜りました。重ねて心より御礼申し上げます。
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淡路からお預かりしていた獅子も
お納め致しました。
<修理前>
<修理完成>
特に顎に大きな損傷がございましたが
ご覧の通りすっきりと修理させて頂きました。
村の大事な獅子を当店にお預けくださって
有り難うございました。
お仏檀修復完成(13/6/27のTOP、7/28に移動 お仏檀の修復が完成しお納め致しました。
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本体が一体型の箱のタイプでしたので
本体木地の構造から触り、
台と分けられるようにしました。
障子金具をあらたに造りました。
随所に施した蒔絵やベンガラ漆の使用で
明るい印象に生まれ変わりました。
もちろん天然漆の黒み・艶や
金箔の色にもこだわっています。
↓
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お客様には大変お喜び頂きました。
誠にありがとうございました。
当店では修復でも天然漆以外使用致しません。
その、深みがありながらも艶やかな仕上がりはほかの塗料では実現できません。
お代金も特別、ということはございません。
あるお客様には、
「何店舗か廻らせてもらったけど砂川さんが一番良心的でした」と言って頂きました。
そんなことも少なくございません。
やはり本当の意味での『製造直売』。
実際に我々が手を動かす。間が一切なし。
それが理由です。
お気軽にお問い合わせくださいませ。
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6月進捗(13/6/2のTOP、6/28に移動
ことしはシーズンのピークが
前倒しになっている感がありまして、
6月だというのに例年の盆明けくらいの心持です。
というわけで
曜日なく漆塗り作業を進めていっております。
上は須加屋台。当店の特長である、
総堅地(かたじ:漆を使った下地)での下地作業は9割方
終えています。
特徴的なテリ・ムクリが見えてまいりました。
さてつい先ほど修理依頼で彫刻をお預かり致しました。
三代目松本義廣師作と思われる
素晴らしい彫り。
ですが経年変化で木は弱くなり
どうしても欠けたり脱落したりします。
接着剤である膠の「リキ」の弱まりもあります。
比較的短時間でお直しできますので
お問い合わせくださいませ。
こちらは露盤彫刻。久々の対面ですが
記憶の中以上に輝いていました。
一筋一筋松の葉を彫り直したことを
思い出します。
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奥の職場も鋭意進行中です。
画像は一部ですが
お仏檀二台と数台の獅子も
並行してさせて頂いております。
こちらの獅子は
淡路からお預かり致しております。
引き続き頑張ってまいります。
5月進捗(13/5/5のTOP、6/2に移動
柱の傷はおととしの〜 、
なんて思い出すこどもの日。
実際そんな柱もある実家(職場)で
仕事に勤しんでおりました。
画像は吉田屋台。
下地研ぎが上がりつつあります。
ご覧の通りすっきり仕上げるのをモットーとしております。
そのためにはやはり堅地(かたじ)です。
堅地とは天然漆を使った下地。
手間も材料費も化学材料の数倍〜十数倍ですが
ここと手作業にこだわらないと
きれいな仕上がりになりません。
(参考:2010年お納めの曽根北之町屋台)
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↓
法華宗のお仏檀のお洗濯も
作業が完了し
お納めさせて頂きました。
珍しい総溜め塗りです。
春のお納め(13/3/25のTOP、5/5に移動)
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調度品の納品が続いております。
上は玉手箱。
下の子の幼稚園卒園記念品
のひとつです。
埋めないタイムカプセル
というわけです。
左と下は鏡台。
あるお母様が
お嫁さんに譲りたいけれど
とても傷んでて、
とのご相談から漆塗りを
させて頂きました。
たいへんお喜び頂きました。
修理前画像はこちら。
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こちらは無垢のサクラ材の
拭き漆のご依頼でした。
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長辺2m。
ダイニングテーブルです。
元々は別の塗料
(おそらくウレタンのクリヤー)で
仕上げまでされお使いだったところ、
このたび漆で仕上げるということで
一度旧塗膜ごと表面を削り、
さらの面を出してから
漆を摺り上げました。
映っている柱も
かつてさせて頂いた拭き漆仕上げです。
現場仕事でした。
柱の折りは
赤ベンガラと黒ベンガラで色味を調整しました。
今回のテーブルは漆の色のみの仕上げですが
程よく調和できたとおもっております。
T様、いつもご贔屓下さり
誠にありがとうございます。
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神吉屋台お預かり(13/3/8のTOP、3/25に移動)
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お陰様で多くのご依頼が同時進行で、
日々、漆塗り作業に勤しんでおります。
こんな時代に、
天然漆のみを使う日本古来の工法での漆塗りに
ご用命賜れることは誠にありがたく
心より感謝申し上げます。
上は先月中旬にお預かりした加古川 神吉屋台です。
釘穴や傷みを全て補修し、漆を塗り替えます。
現状はご覧の通り。
完成当時を上回る新たな輝きを取り戻すべく
精一杯努めて参ります。
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ならびに進捗、
店(おもての職場)の様子。
須加屋台、吉田屋台とも下地工程。
漆による下地、堅地(かたじ)を重ねます。
下はきょうの画像。
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お洗濯でお預かりした法華のお仏檀。
珍しい総溜め塗りです。
当店で40年以上前に
お納めさせて頂いたものです。
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洗浄も昔ながらのやり方です。
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扉はそのまま生きそうです。
汚れを落とすだけで
輝きが蘇りました。
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高欄完成(13/2/8のTOP、3/8に移動)
高欄の漆施工が完了し、お納め致しました。
拭き漆仕様です。
半ツヤの落ち着いた色調で上がりました。
わたしどもにとっての平成25年の祭りが
始まった心持ちです。
吉田屋台は井筒・柱・高欄を
先に取り掛かっており、
順次下地作業を重ねています。
先月末にようやく屋根本体を分解しました。
布団屋台ということで小斗の数も
普通の神輿屋根の4倍以上です。
本体は、まずは漆塗りに際して必要な内側の補強から。
企画展出品(13/1/15のTOP、3/8に移動)
姫路市書写の里・美術工芸館で
『姫路仏壇に見る匠の技展』が開催されました。
当店も三品出展致しました。
上は今回のために
漆塗りの見本として新たに塗り上げた
仏檀の戸(扉)二枚。
左は真ん中をふっくら盛り上げる「中盛り」、
右は限りなく鏡面にこだわった「平面」です。
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近年ご好評頂いております厨子も
新たに造りました。
このたびは中に透かしの彫りを
あしらいました。
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平成二十五年正月(13/1/1のTOP、1/15に移動)
こんな時代だからこそ
商売人ではなく職人でありたい
こんな時代だからこそ
少量でも大切に向き合いたい
これでいいと決めず、
ちょっとずつでも もっと良く
今まで以上にひたむきに。
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
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