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 表紙に使った写真や珍しい写真をご紹介するページです。

漆塗りの重箱(10/1/1のTOP、11/1/14に移動)



平成二十二年大晦日
平成二十二年最後のお納めとなりました。
黒漆塗り五段重箱です。
家紋を蒔絵で入れております。

漆の重箱と
日本のお正月。





お仏檀の一部漆塗り修復(12/28のTOP、11/1/1に移動)
作業前。(分解時、11/12) 漆塗り修復完成


先月上旬にお預かりしていたお仏壇の漆塗り作業が完成し
本日お納め致しました。

もともとお預かりと移動のご依頼でしたが、
よく目立つところの修復だけでも
全体的にきれいになったように印象が変わります、とご提案申し上げたところ、
戸(扉)表裏、上台(うわだい)の漆塗り修復を
させて頂くことになりました。
(付随する小修理は他にもございました。)

(前日職場にて。金具も落ち着きのある色合いに衣替えしました。)

漆による下地で幾度もの修正ののち
漆の下塗り、中塗り、上塗りと繰り返し、
さいごは蝋色(ろいろ)と呼ばれる磨き上げ。

世間数多ある仏壇の修理修復でも
ここまでの漆塗りはめったに見られません。

施主様には大変喜んで頂けました。
誠に有り難うございました。




東山焼き燈篭の一部漆塗り修復(12/28のTOP、11/1/1に移動)

平成17年年末に漆によって
修復させて頂いた焼き物の燈篭。

その間丸5年、雨ざらし日晒しにもかかわらず
ほぼそのままの姿を保って
今に至っていました。

このたび一部欠け(浮き)が出ていたので
また当時と同じ方法で繕うことになり
先日その作業が完了しました。

「漆」の意外な強さに驚かされています。
こちらの修理はとても良い経験になっています。

この先もずっと追って勉強させて頂きます。







お仏檀の彫刻(11/18のTOP、12/9に移動)
 



製作を進めておりますお西さん(一向、浄土真宗西本願寺派)のお仏檀。

サイズは内間(うちま)といいまして、
板内(いたうち:障子の収まる部分の幅)が一間(いっけん:六尺三寸)の半分の
三尺一寸五分(約95cm)。

つまり板の内内が間中(一間の半分)なので内間といいます。

一般のお店などでは32号とか呼ばれていて
全体の幅では110cmを超える、近年では大型といえる寸法です。

画像はその蹴込(けごみ)の彫刻。
化学材料の吹き付けなどは一切せず
天然材料を吟味して、筆・刷毛で塗り上げるので
鑿(ノミ)のあとすら感じられるほど ’彫り’を埋めません。

金箔を施す前のこの工程の折の方が
よく形を感じられます。




秋の夕刻燃える空(11/2のTOP、11/18に移動)

かの宮崎駿氏はある対談で、
「楽園というものの原型は、幼年期の記憶ではないかと思うんです。
小さな子が夢中ですごしたある夏の日が核になって、
大人になってもその人を支えるんじゃないか。」
と述べられています。


オトナになって、時に日常の中で出会えるこんな瞬間も
自分にとって、支えてくれているものの一片だと言える。

そしてできるなら、この世の、
まだ見過ごしているもっと静かな’光’にも
気付いていける自分でありたい。

そんなことを思った10月のある夕やけ。




岡山・福渡神楽獅子(10/26のTOP、11/18に移動)





お預かり前。


今年度祭り関連最後のお仕事、
岡山県は建部、福渡の獅子頭を
この日にお納め致しました。

元々は赤い頭だったのを
みなさま方で金の塗料を
塗られていたそうです。

このたびの修復に当たっては
旧い塗膜を総剥離のうえ
漆塗り、金箔押しで
仕上げさせて頂きました。



すべて剥がしたときの様子。
丸二日かかりました。



割れに木を挟んで
繋いでいきます。

木目方向に
多数の割れが
ありました。




平成二十二年度屋台漆磨き終了(10/24のTOP、11/18に移動)

10月23日をもって今年の祭りに伴う
屋台漆磨きをすべて終えました。
延べ94台、
お声掛け下さった村のみなさま
有り難うございました。

画像は20日にお伺いした魚吹は津市場北屋台です。




河内神社・獅子頭(10/28のTOP、11/2に移動)

9月下旬にお納めした獅子頭です。
たつの市新宮町の河内神社獅子舞保存会様のもので、珍しい黒漆の仕様です。

歴史は深く、市の無形民俗文化財にも指定されています。
そのこともあり、赤は数種の漆を合わせ元の色味を再現しました。





灘祭り、本宮(10/19のTOP、10/28に移動)

毎年10月15日。
姫路市白浜・灘のけんか祭りは本宮を迎えます。
お旅山の広畠(ひろばたけ)、
すり鉢状のその光景はいわば天然コロシアム。
地面も見えない大観衆、画面中央は国道250号線が貫きますが
この日は祭りが占有します。


その広畠での四台練り。
左から八家、宇佐崎、妻鹿、東山の各屋台です。
10/15 15:40。



灘祭り、宵宮(10/14のTOP、10/28に移動)

姫路市白浜、
灘のけんか祭りが宵宮を迎えました。


市川土手での妻鹿屋台。 10/14 11:01。




祭り準備、屋台漆磨き2(10/12のTOP、10/19に移動)

磨き作業後の宇佐崎屋台です。

画像のみですがご覧ください。
こちら
その2




祭り準備、屋台漆磨き(10/7のTOP、10/12に移動)

平成二十二年度秋季例大祭が
いよいよそれぞれの神社で始まりました。
わたしどもはその準備のために、お声掛けを頂いた村の
屋台蔵をお伺いし一年でたまった汚れ・埃をはたき、
漆を磨き上げさせて頂いている真っ只中です。

上は磨き作業後の東掘屋台です。
この日は、明日宵宮を迎える飾磨を中心に廻らせて頂きました。




天満稽古台お納め(10/2のTOP、10/7に移動)
 お預かり時(6/14 10:30)
 勾欄框を除きほぼ総ケヤキ製です。
 その框はヒノキでしたが同じように色を合わせることができました。

 天満村の稽古台の漆塗りが完成しお納めさせて頂きました。
漆摺りでの仕上げで、各部で適宜色調を変えています。
木目を透かしつつ半ツヤで上がっています。






稽古台まで携わらせて頂いたのは
もちろん初めてのことです。

漆作業が済み、組む直前の部品です。
枡だけで300以上ありました。






妻鹿屋台お納め(9/25のTOP、10/7に移動)




 妻鹿屋台をお納めさせて頂きました。




曽根北之町屋台お納め(9/11のTOP、10/3に移動)

お預かりしておりました曽根北之町屋台の漆塗りが
半年の期間を経て完成し、この日お納め致しました。

当店にとって全体にわたる作業は初めてとなる蒲団屋台の漆塗り。
構造的にも、それに伴う各部の仕様でも新たな経験をさせて頂きました。


お預かり時の様子です。3月13日、12:38。




蝋色(ろいろ)磨き(9/17のTOP、9/25に移動)


お納めが目前となっている妻鹿屋台、
ついに蝋色(ろいろ)工程です。

手造り、という言葉をこえて
長い工程の最後は、本当に'素手'だけで磨き上げます。





手前の鏡は磨く前、
総才(そうさい)腹は磨き済みです。

そして再び漆を薄く延ばし、締まらせ、磨く
を繰り返します。







下地研ぎ(8/8のTOP、8/15に移動)





曽根北之町は下地研ぎが完了しています。
やはり総堅地です。

(7月31日午後の画像です。)






漆塗り神額完成(7/22のTOP、8/8に移動)



旧神額。

神額の漆塗りが完成しました。

本来「漆」は太陽の光(紫外線)に
耐性がありません。
紫外線、雨、の繰り返しで
表面が劣化(磨耗)していき、
まずツヤが退け
少しずつ削られていきます。

いつまでもこの状態を
保てるわけではありませんが
出来る限り傷みが緩やかになるように
考えられる手立てで
製作致しました。

総堅地・天然漆塗り。
最終の上塗りは日本産100%の漆です。

塗り上がり時より
色味があか抜けてきました。











いつも通り
金箔も漆を使っての施工ですが

悪条件(天日晒し)での耐久性を考え
ご説明の上、このたびは化学的なコーティングを
施させていただきました。








漆塗り神額(7/10のTOP、7/22に移動)

弁柄漆を二回塗り重ねた上に
日本産100%の透き漆を上塗りしました。
’溜め塗り’独特の’奥行き’が深みを感じさせます。

さらに炭で研いで磨き上げ(蝋色:ろいろ)、
字とぐるりに金箔を押して完成します。




進捗(7/5のTOP、7/22に移動)


曽根北之町の正角彫刻も
金箔押しを終えました。
阿・吽とも、歯はプラチナ箔としました。

このあと彩色(さいしき)に入ります。





妻鹿屋台は下地工程が八合目を超え、
優美なシルエットが見られるようになってきました。
少しずつ少しずつ進んでまいります。




妻鹿屋台正角彫刻金箔完了(6/22のTOP、7/5に移動)


妻鹿屋台の彫刻は箔押しが終わりました。
こちらは正角(しょうすみ)彫刻。
彫りを出来るだけ埋めない下地と漆塗り、一号色の金箔。

ツヤをあげての箔施工は漆ならではです。

(スプレーの下地は使用しておりません。)




6月21日の表紙(7/2に移動)

手。

作業によっては漆で真っ黒になります。

手袋は感覚が鈍るので使いません。


すべては手から。

わたしどもは手と漆で造っています。





模型の屋台塗箔(ぬりはく)(5/29のTOP、6/21に移動)

模型の屋台の漆塗りが完成しました。
施主様がお小さい頃から遊ばれていたという年代物で
このたび修復のご依頼を頂戴していました。

塗りは本式の漆塗り(日本産黒漆蝋色塗り)、垂木・狭間は金箔(一号色)、
井筒はそれらしく弁柄漆で塗り替え、井筒端もそれらしくプラチナ箔としました。
紋も漆塗りのあとプラチナ箔仕上げで一見金具に見えるように上がりました。

下はお預かり時。





色紙箱の漆塗り根来風(5/24のTOP、6/21に移動)

5月24日
根来(風)塗り、色紙箱が完成しお納め致しました。
向きが分かるように模様を出して欲しいとのご要望でした。

T様、毎度のことながら誠に有り難うございました。




厨子、完成・お納め(5/9のTOP、6/5に移動)


保守。

日本産100%黒漆蝋色(ろいろ)塗り、総手打ち金具。




亀山狭間彫刻修復完成(5/4のTOP、5/25に移動)


お預かりしておりました亀山屋台狭間彫刻
残り三面が修復完成を迎えお納めしました。

欠けに木を接いで繕い、無くなっていた枝は新調しました。

松本義廣師の銘があります。






淡路 草香北だんじり漆塗箔(ぬりはく) (4/18、TOP5/25に移動)


淡路の草香北檀尻が漆塗りの完成を迎え、4月18日お納めして参りました。
漆塗箔彩色(うるしぬりはくさいしき)は
このたびが初めてとのことで、とても喜んで頂けました。
こちらこそ良いご縁を頂いてまことに有り難うございました。

記事にまとめました。(その1とその2)→こちら




木地呂塗り(4/12up、5/4に移動)


漆塗り修復作業を進めております淡路の檀尻、
まもなくの完成に向け工程は大詰めを迎えています。

こちらはは虹梁(こうりょう)。

透き漆を塗り、また研ぎ下ろし磨きあがったところです。
天然漆ならではの色目・艶やかさです。
波の彫りはこのあと金箔で仕上げます。

こちらは作業前の肌(別の面)。
 

柱も磨きあがり色も良い感じで抜けてきました。

 だんじり本文は、こちら






淡路檀尻漆塗り修復(3/30のTOP、4/12に移動)


 お納めに向け
工程は大詰めを迎えつつあります。

 こちらは狭間や懸魚(げぎょ)などの彫刻で箔押し(金・プラチナ)が終わりました。

もともとは木地にニス(クリアー?)が塗られていましたがこのたびの修復では漆塗箔彩色(うるしぬりはくさいしき)としました。

(彩色前。)



浄土真宗東本願寺派お仏檀大修理(3/12のTOP、4/18に移動)

お彼岸の中日のこの日、天然漆塗り修復により
また新たに生まれ変わったお仏檀をお納めしました。

あらためて「仏檀の部屋」にてご紹介したいとおもっていますが
まずはお預かり前とこの日のお納めの後の様子の比較をご覧ください。
こちら




屋台漆塗りのご依頼(3/13のTOP、3/30に移動)


この日二台の屋台をお預かりしました。

上は蒲団(ふとん)屋台で、見慣れた職場に納めるとあらためてその大きさに驚かされます。

下は漆塗り修復のご依頼です。

ご用命賜りまして誠にありがとうございます。








’2009年デジタルアーカイブス 3’ 
松原屋台正隅枡組み塗箔(ぬりはく)完成時
[09/7/14 12:50, ISO-200 F3.3 1/10 EV+0.3]  10/2/10up




 
’2009年デジタルアーカイブス 2’ 
国恩祭準備、高砂町鍵町屋台蔵。
[09/5/2 14:20, ISO-200 F3.3 1/28 EV+0.3]  10/1/13up

裏甲・水切りの’総反り’が優美な鍵町屋台です。
昭和53年に漆塗りさせて頂いてもう30年以上、
まだまだご覧の色艶です。




 謹賀新年 (10/1/1のTOP、1/13に移動)



 寅年。
寅の漢字は「引(のばしひく)」「伸(のばす)」と同系の語で、
草木が伸び始める状態を表すそうです。
皆々様にとってそんな一年となりますように。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


平成二十二年 元旦

[画像は露盤彫刻の’虎’の神様、
上:重国(しげくに)屋台 下:御立(みたち)屋台)]




北九州の三台目の獅子お納め(12/30のTOP、1/13に移動)




 お納めとしては年内最後の仕事となりました。
北九州の獅子頭修理の三台目です。

新年早々の舞いに使われるとのことで
間に合うかご心配をお掛けしました。

どうぞ素晴らしい舞いとなられますように。
今年一年、誠にありがとうございました。






総天然漆塗り仏檀ご納入(09/12/22のTOP、10/1/9に移動)

かねてより製作を進めておりました
浄土真宗東本願寺派のお仏檀をお納めに上がりました。

こんな時代だからこそまがい物で損をしたくない。
砂川さんに頼んで本当に良かった、と施主様は仰せくださいました。
大変光栄に存じます。


古来からの工法を守った「本物」のお仏檀は当店にございます。
下地から上塗りまで総天然漆塗りです。





’2009年デジタルアーカイブス 1’
灘祭り宵宮、木場屋台。
(09/10/14 15:50, ISO-100 F3.3 1/200) 09/12/4up