ギャラリー'11     (→TOPページにもどる
 表紙に使った写真などをご紹介するページです。


南伊豆・獅子頭(11/12/22のTOP、12/31に移動)

 
 


時間に余裕がなく完成画像が撮れていません。

→(作業風景)



遠く静岡は南伊豆から
嬉しいお便りを頂戴致しました。

(前略) 
この度は私どもの獅子頭の修復を、快く賜り頂き有り難うございました。
お目にかかれた事もなく、電話にての連絡だけでしたが、安心してお任せできたのは、何かのご縁があったのだと思っております。

(中略)
近年では、若者の流出が進み、すっかり会員数も減ってしまい、続けていくのがやっとという状況ですが、真新しくなった神楽を見て、毎年楽しみにしている子供たちの為、できる限り頑張って行こうと、若衆もみな奮起しております。
区民や子供たちも、生まれ変わった獅子頭に大変喜んでおり、この事業を完了できました事に、改めて感謝申し上げます。
 本当にありがとうございました。
(一部抜粋)

こちらこそ有難うございました。

電話とメールのみで私どもに
いわば「村の宝」をお任せ下さいましたこと、
誠に光栄なことでございました。
微力ながらもお役にたてたようで
嬉しく、また安堵しております。

また何かございましたら
迅速な対応をさせて頂きますので
どうぞ今後ともお付き合いのほど
宜しくお願い申し上げます。

重ねてこの場で厚く御礼申し上げます。

手石郷友會の皆様、
誠に有難うございました。




妻鹿屋台記事(11/12/8のTOP、12/21に移動)


平成22年度漆塗り、妻鹿屋台その3(完成〜祭り当日)
upしました。


「祭りの部屋」へどうぞ。

(上の画像は平成22年漆塗り完成時のものです)




八家・東山 差し合わせ(11/11/30のTOP、12/8に移動)

平成二十三年十月十六日
松原八幡宮秋季例大祭本宮 お旅山広畠

伊達綱を激しく揺らしながらの
八家、東山の見事な差し合わせ。

(画像を頂戴致しました。)





仏檀彫刻の塗箔(ぬりはく)(11/11/15のTOP、11/30に移動)
 






あらたな仏檀の製作をすすめております。
施主様のご身内の方が所蔵されていた
木地や彫刻を使ってのご依頼です。

古いものは全て良いとは言えませんが
このたびの彫刻はまた
所謂「エエ彫りやなぁ、」
の手でした。

かなりの年数を経て
欠けていた部分は修復しました。
(左の白い部分)


エエ彫りを分厚い下地や塗りで
埋めてしまわないように
それら必要最小限を
心掛けています。

 




岡山建部、福渡神楽(11/11/5のTOP、11/14に移動)
 
(10/29 9:07、藤井一世氏撮影)
手元にある、今年度最後の祭り風景。

岡山は建部、福渡神楽(ふくわたりかぐら)の
藤井一世様が送ってくださいました。

このたび、昨年に引き続き
二つの獅子頭を
漆塗箔させて頂きました。
(計三つ。)

添えられた、
「宵宮は晴れて力一杯舞いました!!」
の一文に当日のお心持まで
伝わって参ります。


福渡の皆様、
いつも誠に有難うございます。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。





屋台屋根漆磨き、終了(11/10/24のTOP、11/5に移動)




 そしてまた静粛へ。

屋台の漆磨きでお伺いさせて頂いた
延べ103ヶ町の皆様
有難うございました。

また来年も宜しくお願い申し上げます。




 




(10/16のTOP、11/5に移動)


北に、南に。

祭りには魂がある。





(安黒屋台)



(須行名屋台 ・安黒屋台)


生、 ―生きているということ の爆発。

他村と互いに負けまいとするだけでなく
自分の村の屋台の中でも
それぞれ「責任の場所」があり、
自分のところの足から下ろすことなんか絶対にせん、
と練り子達は気を吐く。

一時間に及ばんとする。
皆で担ぎ上げた「魂」は一度も地に触れることなく
神様に奉じられる。

夜の帳が下り、
屋台が蔵に収められると
練り子達は互いにその健闘を称え合い、
皆で涙するという。


生(せい)の爆発。
生の謳歌。


祭り、そこには魂が溢れている。




(須行名屋台)


(須行名屋台)





(灘祭りお旅山下り、感動を呼んだ東山と八家の練り合わせ)


平成二十三年十月一六日、

この日を忘れない。
心が震えた一日。

そのとき、きっと魂も震えていた。
何度も涙が滲んで、よく見えない屋台



 





秋、祭り屋台漆塗り完成、お納め(11/9/29のTOP、10/24に移動)

西山田屋台 漆塗り完成
平成二十三年九月二十八日






安黒屋台漆塗り完成お納め
平成二十三年九月十日









屋台屋根漆磨き(11/10/14・10/8のTOP、10/17に移動)
 それぞれ磨き作業完了時の画像です。

宇佐崎屋台  

画像は松原八幡宮旧七村のうちの六台。
(磨き作業順)

木場屋台

中村屋台

松原屋台

東山屋台



妻鹿屋台





 都倉屋台





 東堀屋台





金箔・プラチナ箔(11/10/24と9/5のTOP、11/5に移動)


大塩西濱の正角彫刻ならびに斗組です。

斗組は
前を向く面に堅地(漆の下地)を
何回にも分け盛り上げていき、
ふっくら丸みを帯びさせています。

こうすることにより反射しあい
より奥行きや重厚感が出てまいります。
(画像でも反射の変わり具合でお分かり頂けるかと思います)

もちろん全てにわたって
ツヤを上げての施工です。

言うまでもなく吹き付け等は一切しておりません。



HP記事更新はもちろん、
TOPページも日記ページも
どうしてもあいだが開いてしまうこの頃、
暦は進みついに9月です。

連日のように屋台屋根磨きのご依頼を頂いております。
ご挨拶も兼ねられてわざわざ足をお運び下さる村の方もあって
いささか恐縮です。

もう紙手づくりが始まっている村もあるそうですね。

そうやって耳にする風物詩や、朝晩の空気の冷ややかさ、
なにより一番身近なわが職場の風景、
「完成」が見えてくる様が
雄弁に秋を語ります。


画像は祭り屋台 正角(しょうすみ)彫刻。
順番に箔押しが上げていっています。

当店ならではの、「彫りのシャープさを埋めない塗り」と
「ツヤ上げ箔施工」。

塗りも’つなぎ’も天然漆です。



プラチナ箔も光っています。





頂いたお便り(11/9/5のTOP、9/28に移動)


 以前にお納めさせて頂いた
お客様から、
有難いメールを頂戴しました。
ここにご紹介させて頂きます。
8月17日。

 送り火

 いよいよお盆も終わりで、親父を始め御先祖様を送り出します。

お見合い、両家顔合わせ、結納などの行事の際には
「親父、行って来るわ」
という感じで、必ずお仏檀を拝んできましたが、親父達も今年のお盆に家に戻って来て、仏間にある結納返しを見て「マジなんや」と、さぞかし安心してくれたことでしょう。

 さて今回のお盆で、昨年の一回忌法要に出席できなかった叔母が、洗濯後のお仏檀を初めて見て感激されてました。

今回は当家から嫁いで行った三人の叔母達が集合したのですが、話をしていると叔母達にとっても自分と同じく、いつもの場所にあるいつもの見慣れたお仏檀の姿のままで、光輝いている…このことがいかに重要だったかよく分かります。

 「このお仏檀を買って来た時の状態に…」

あれこれいじらなくて済むし、簡単で楽な仕事やんって思ったりしてましたが、今から思えば、このお仏檀を見てきた人一人ひとりに様々な思い入れがある中、
「ピカピカやけど、あぁやっぱりウチの仏檀やわ…」と、
最終的に誰もが安心して見られるお仏檀…

ある意味、とてつもなく難しい作業だったのかもしれませんね…

 何か上手く言えませんが「やっぱり砂川さんにお洗濯をお願いして良かった」、改めてそう感じたお盆でした。





一緒に頂いた画像。


身に余るお言葉、
誠に光栄でございます。

有難うございました。




(このお仏檀のページ→こちら




漆の中塗り(11/8/5のTOP、9/5に移動)



 安黒屋台、漆中塗り完了。




お仏檀お洗濯(11/7/30のTOP、8/17に移動)
 



 お洗濯でお預かりしていたお西のお仏檀。
大きさは尺六といいますと幅70cm未満と
決して大きいものではございませんが、
天然の漆塗りによる修復で
温かくも凛とした存在感を放っています。

カシューなどの合成塗料による修理が
ほとんどという昨今、
天然の塗料、「漆」を使っている者が
まだここにおります。

御代金の差 少々、
仕上がりの差 大でございます。









 (11/7/24のTOPページ、8/17に移動)


  漆の魅力。


  正直な仏檀 納入。



  詳細画像はこちら





特注須弥壇・宮殿屋根(11/7/19のTOP、7/29に移動)

正直な仏檀。
また新たに完成しようとしています。

画像はその一部分、須弥壇(しゅみだん)。
金箔の上に透き漆を塗ることで変化を付けています。
中の彫刻は狭間と同じく、白木を活かしています。


宮殿(くうでん)屋根。





受け継がれる技・狭間彫刻(11/6/26のTOP、7/19に移動)

先日お納めした仏檀。
その作業中の狭間彫刻をご覧になって
このたびの施主様は同じものを所望されました。

それで、かつての名工の逸品を現代の彫師に模刻を依頼。
先週完成致しました。

彫り方すら分からなかった代物。
さながらパズルを解くように、実物を前に目を皿のように吟味、
三ヶ月の時間と持てる技をすべて発揮されて
途絶えた技術が再びいま興されました。
ご依頼くださる施主様があってはじめて技術は伝わり残ります。

これでこの狭間を彫る技術はあと最低でも30年は
後世に継承されます。

大木光師 作。




延末屋台納入(11/6/26のTOP、7/19に移動)

延末屋台が漆塗り箔作業を終え
本日お納め致しました。

露盤彫刻も箔押し施工。
祭りはハレの日。
当店ならではの一号色金箔ツヤ上げ箔押しにて
自ら発光するかのように輝いています。
一見金具に見える玉も
漆塗りののちプラチナ箔施工です。






講演(11/6/4のTOP、6/26に移動)

5月初めに、一時間ほど話してくれないか、と
曽根は梅井の清書元 櫻井雅明さまに
お声掛けを頂いておりまして、
この日お邪魔してまいりました。

題を求められましたので誠に僭越ながら、
「祭りに見る日本の風景」とさせて頂きました。
恐れ入ります。

良い機会を賜りまして有り難うございました。
梅井の皆様、御礼申し上げます。





別注西本願寺派仏檀お納め ・ 狭間彫刻画像(11/5/29のTOP、6/26に移動)




正直な仏檀。

下地から上塗りまで全て天然漆。

正面、
日本産黒漆総蝋色塗り、
総 縁付一号色金箔。

この姿勢をずっと、

これまでも これからも。

5月29日


彫刻拡大画像(1.2M)





天然漆塗り飾り台(11/5/8のTOP、5/29に移動)


宝飾品店飾り台は漆塗りがこの日完了し、発送致しました。
ウレタンの塗装の上に天然漆で塗り替えるという作業でした。
(↓の過去記事に比較画像あります。)

聞けばネックレスが500万円もするような高級店だそう。

「主役」を引き立て、
魅力をさらに上げる一助になればと願います。




仏檀の狭間彫刻(11/4/27のTOP、5/8に移動)



 根から幹、枝、葉へと。 松が「生えて」います。


 先日来の古い狭間彫刻。
施主様のご意向を汲み、こちらはいろんな仕様の説明を例示し
協議の結果、やはり木地を残す形で、となりました。
ただ、そのまま付けても周りのきらびやかさと
あまりに毛色が違うので
トーンの段階性を狙って、金粉による仕上げとします。
当店では金箔が多いのですが敢えて粉溜め(ふんだめ)。

ダキ(狭間が付く、仏檀側面内側)が蝋色でツヤ上げの金箔

狭間周辺部は落ち着いた金粉

メイン部分は素朴な木地の風合い、と。


そのためのまずは下地の塗り分けから
現在漆の下塗りが済んでいます。




店の間の屋台屋根進捗(11/4/21のTOP、5/3に移動)


 店、といってもほぼ一年中作業場ですが
いま二台の屋台屋根の
漆塗り作業を進めております。

と言いながら右の屋根はお預かりして
一ヶ月以上経ちながらまだ漆の出番はなく、
未だ木地補強作業が続いています。

左の安黒屋台もようやく木固めを終えました。
木固め(きがため)とは木地にさいしょに
漆を吸い込ませることです。

まもなく下地を重ねていきます。





奥の職場一階では
その下地作業中。
延末屋台です。







高級宝飾店・漆塗り飾り台の製作(11/4/9のTOP、5/3に移動)

東京の、ある大手代理店さまからのお声掛けで
飾り台の漆塗りのご依頼を頂戴しました。

高級宝飾店で使われるものとのことで、
一度ウレタン塗装をされたところ
その肌の仕上がりにご納得が得られなかったそうで、
当店にお問い合わせを頂戴したのが半月前。

上右がその飾り台現物です。
左は私どもによる漆塗りの仕上がり見本の手板。
この画像をまず見て頂き、
その後手板をお送りし実際に確認頂いた上で、
正式に当店でさせて頂くことになりました。


手板のような超鏡面を求められているということ。
台は七つ、期限もタイト。





彫刻今昔(11/3/26のTOP、4/9に移動)

昭和40年代から長く当店に蔵していた仏檀の彫刻、

大正二年生まれの先代・正二の時代です。

丸彫りのような、ほんとうに手の込んだもので
例えば、普通前に前に付け木で足していく「松」の表現も
根から枝先まで辻褄が全て合って、破綻の無い、
小さい松の木がそのままそこに’生えている’、そんな彫りです。

あまりに手間が掛かるので割に合わず
いわゆる「並み」の彫刻数本と
同時発注でないと受けてもらえなかった、、
なんてエピソードもあります。
そんな彫りです。

いくら見ていても飽きないのでわたしも
よくその木箱を開けては眺めていました。

このたびついにお納めすることになりました。
少し後ろ髪を引かれつつ。。


「いくら見ていても飽きない」
そう言って頂けるようなお仏檀を、これからも造って参ります。


一方、下は現代の彫り師さんによるもの。
負けず劣らずついつい惹き込まれます。

日本のものづくりは絶えません。
いえ、絶やしません。

 

 







職場風景(11/3/18のTOP、3/26に移動)



 昨年秋より製作を進めておりました
浄土真宗お西さんのお仏檀がようやく
組み上がってまいりました。
といいつつ、当店に長年秘蔵の
狭間彫刻はまだしばらく時間を要します。




下は火曜日に新たにお預かりした屋台です。
安黒屋台と並べて作業に入ります。

店の間 西側で下地を重ねていた延末屋台は
奥の職場に引越ししました。






仏檀お洗濯(狭間彫刻新調)(11/3/1のTOP3/26に移動)



3月1日
先週末、また新たに修復が完了したお仏檀を
お納めさせて頂きました。

天然漆 と 良い金箔 + まごころ。

ええ仏檀言うたら砂川やろ、

そうおっしゃって頂けるよう
これからも
シンプルに、

そして近道をせず。


 少し大きな画像集は 
 →こちらから 
 ご覧ください。 








金の色(11/2/19のTOP、3/14に移動)


お洗濯(完全修復)でお預かりしていたお東のお仏壇は
このたびの修復で狭間(さま(欄間))彫刻を新調しました。

一号色の金箔、もちろん純度100%ではありませんが
本物の金色はこんなにも金色です。

左が旧(汚れは落としています)、右が新調、

大きい画像は→こちら




漆と青空(11/2/3のTOP、3/1に移動)


 何色。
漆面に青空が映りこむと、なんともいえない美しさを見せてくれます。
漆磨き完了時のとある屋台です。

平成22年度村廻り記その1、upしました。
(以前の画像のみのページにテキストと数枚の画像を追加)




一宮・安黒屋台(11/1/30のTOP、2/19に移動)

 この日、一宮町安黒(あぐろ)屋台をお預かりしました。
漆塗り作業は秋までの長距離走になりますが
安黒村の皆様どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 私どもは日本古来の漆塗りをしております。
お見せできない作業や材料がございませんので
いつでもお気軽にお立ち寄り頂きたく存じます。
 職場=店=見世(みせ)です。




お仏檀、新調・修復 作業(11/1/14のTOP、1/30に移動)



昨年来製作を進めていますお仏檀、
工程は最終段階に入っています。

画像は金具師さんから上がってきた
錺(かざり)金具です。

緻密、丁寧、上品。
造り手の「人」が出ています。

手造りの温かさ
これからも
大事にしてまいります。




11月に別注での
新調仏檀のご依頼を頂いて
おりましたが、こちらは
木地と宮殿(くうでん)が
上がってきました。
施主様に確かな木地を
ご覧頂きました

いよいよ漆塗りに入ります。





 謹んで新年のお慶びを申し上げます。

楼門前の妻鹿屋台。(2010/10/15 10:55)



夜明け前、
凍てつくような冷え込み。
澄んだ朝の空気にひたすら
座禅を続ける人がいます。
経を唱え続ける人がいます。

永平寺、
それは760余年続いているといいます。


続いてきたことを
続ける。


すべての生命がそうであるように
自然に。


これからも
わたしどもは
漆塗りを続けて参ります。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
平成二十三年元旦