ギャラリー'14  (→TOPページにもどる
 表紙に使った写真などをご紹介するページです。



屋台木地拵(こしら)え (2014/12/9のTOP、2015/1/1に移動)

西今宿がひと段落しましたので場所を変え
ここのところは夢前の作業場に来ております。


宮脇屋台と中野田屋台。
順に漆を使うまでにする木地の拵えをしていきます。

なかなかの冷え込みです。
上の写真からも寒そうな感じが出ております。

困ることで言うと、毎朝膠が堅く凍り、
すぐに作業を始められません。
この更新もまさに膠が溶けるまでの間を
有効に使っております。

携帯の電波を使ってup。
便利な世の中です。







霜月 職場 (2014/11/21のTOP、12/9に移動)



店の間は現在屋台屋根の木地拵え(こしらえ)の最中です。
漆塗りと言いましてもすぐに漆を塗れるわけではありません。

それが屋台となると特にそう。

十分に気を掛けて、
下地を重ねていく『素地』を整えます。

急がずじっくり。
あとで差が出ます。


裏の職場では仏檀や、
屋台の分解できるものの作業をしております。
   
 
前回、曽祖父のお納めしたものとご紹介した仏檀も
早速修復を進めております。 



珍しいものもお預かり致しました。

福々しく、いかにも幸の訪れそうな像の彫りもの。
金箔で、とのご依頼です。





お陰様でたくさんのご依頼を頂戴しております。
感謝申し上げます。

我が家は狭く、置くところが無いので
また仏間が倉庫がわりです。

順次取り掛かります。





新たなスタート (2014/11/3のTOP、11/21に移動)

祭り月が過ぎました。

また新たな一年。
精一杯がんばってまいります。






祭り (2014/10/21のTOP、11/3に移動)


播州秋祭り真っただ中です。

10月4日から祭り屋台の漆磨きのため
連日御蔵廻りをしております。

その合間に祭りの現場へ。


砂川仏檀店の11月から翌9月までの
地味な、漆に向き合う11か月と対照的に
この祭り月10月は
たくさんの方にお会いする月です。

日常と非日常。
放電と充電。
忍耐と喜び。

いろんなことが頭をよぎりながら
播州の秋は深まってまいります。



 












 
こちらも大事な仕事です。


お陰様で今年も無事務めることが
叶いました。

関係者の皆様、
心より御礼申し上げます。

有り難うございました。






妻鹿 狭間彫刻修復・補強等 (2014/10/2のTOP、10/21に移動)

祭り月。
早くも一週間後には本番を迎える今、
祭り関連の作業も大詰めです。

こちらは妻鹿の狭間彫刻。


傷んだ箇所の修理と繕いですが、


こちらの面のみ補強の処置をしています。



狭間は一般的に三枚構造になっていて
それぞれを固定して一つになっています。

妻鹿の胴突きの激しい衝撃に耐えられるように
その固定方法を強化するため、最前列から三枚目まで
寸切ボルトを貫通させ表裏からナットで締め、固定させます。
 
 前から後ろまで全て木が重なっているところ、かつ強度をより保ちそうな所を吟味して穴を彫ります。  反対サイド。
 その穴はナットを埋め込む用。
その穴の中心に寸切ボルト用の穴を三枚目まで貫通させます。
 ナットには二度とアクセス出来ないため、中で空回りをしてしまわない様に固定してしまいます。
 ナットの逃げをつくった埋め木を用意し、 打ちこみつつ接着。
その後整形し、漆を塗り、金箔押し。 

この面は一枚目の地板がよく彫り込まれており
他の三面より比較的軽いので、これまでは
通常の方法である『木ネジ』のみでの固定でした。

過去傷んだ折りは、その一枚目自体の木目に沿った割れでしたので、
その地板の強度を上げる補強のみで保っておりました。

今回万全を期すため、他の三面と同様に、
二枚目三枚目の地板との
貫通ボルトでの固定に強化を致しました。







張子獅子頭修復、ほか (2014/9/11のTOP、9/19に移動)

 修理前









 完成



激しく傷んだ獅子頭。

地道に地道に破損個所を追いかけ、
ようやく完成しお納め致しました。

一番手前がその分です。

今回は赤漆の色味を調整し、趣きのある
いわば年代物のように仕上げました。
文様の入れ方も、村の方のご意向に沿って
大きく変更しております。








お洗濯(大修理)中のお仏檀も
完成しつつあります。




獅子も鋭意漆塗り作業中。 

 こちらは屋台露盤彫刻、
破損箇所を補修しております。

 新調仏檀。
内陣の下地を進めております。












板曼荼羅 (2014/8/28のTOP、9/11に移動)



年初にお納めした板曼荼羅の二つめが完成し
お納め致しました。

こちらはその台座部分。

ぼんやりしないように下地をし
すっきりと漆を塗り
ツヤを上げて金箔を施工致しました。






獅子・寺院仏具・仏檀 (2014/8/13のTOP、8/28に移動)
季節柄、獅子頭を多くお預かりし
順次作業をしております。


こちらは先日お納め致しましたものですが、
弱い旧塗膜を下地ごと剥ぎ、
新たな下地を重ね仕上げました。




寺院様お仏具も次々と完成し
お納め致しております。




   

浄土真宗大谷派 別注姫路仏檀の
ご用命を賜りました。

顔の知れた職人の連携で
全て手造りにて
製作を進めてまいります。







7月15日 (2014/7/15のTOP、8/13に移動)

お陰様でさまざまなことにお声を掛けて頂き
日々忙しく(言葉は嫌いですが)させて頂いております。
ご紹介したいこともいっぱいありますのに
やはり現場優先で、後回しになってしまいます。

いつもこちらをご覧下さってる皆様には感謝しております。
有難うございます。


さて、5月末より進めておりました
寺院様内陣の修復が先日完成致しました。


この前卓も大修理でした。
漆塗り替えし金箔再施工致しました。

   
完成後の檀廻り。日本産黒漆蝋色塗りです。
金具も再メッキしました。
 修理前です。
傷んだ旧塗膜を剥離。





ことしは祭り屋台の修繕のご依頼を多く頂いております。

こちらの画像は御蔵に通って直している案件です。
作業前。
何か堅いものが当たったのか
えぐれながら傷が入っていました。
 作業中。
その傷部分のみを漆で面一にまで
塗り重ね、研ぎ合わせ。
 
 完成間近。

えぐれを面一まで塗り重ねるのにかなりの回数を要します。
そして傷の周りは完成後十年以上経つ漆面で、
このたびの漆とは硬度がまったく異なり
色と言いますかその肌を合せるのに一工夫必要です。


こちらは傷の面を一面塗り直すということで
屋根をお預かりしたご依頼です。
   
 紋の横に傷が入っています。  塗り直し完成。





お仏檀の修理も順調に進んでおります。
     
  






獅子と進捗 (2014/5/31のTOP、7/15に移動)


獅子の修理も数多くお預かりしております。

こちらはその中でも特に激しく傷んでいる頭です。


ここまで亀裂だらけに傷んでいても
修理は可能です。


これが現在の様子です。

いかがでしょうか。
剥がれるものはすべて剥がし、
何度も下地や紙を重ね
下塗りの研ぎまで進んだ状態です。

新調をお考えの方も御一考くださいませ。
どんな傷みも殆ど修理は可能でございます。

いつものように
多くのご依頼を同時進行で
作業を進めております。


寺院様用お仏具、


こちらはお仏檀の漆塗り修復です。


連休明けからは
お寺様の現場作業も始まっております。


こちらは姫路城平成の大修理に伴う
寄贈品の漆塗りです。
お預かりした木地の様子です。

一つずつ丁寧に
がんばってまいります。





福崎井ノ口屋台お納め (2014/5/3のTOP、5/31に移動)
福崎井ノ口屋台の入魂式が執り行われ
光栄にも感謝状を賜りました。




井ノ口村の皆様、誠におめでとうございます。


(5/7画像追加)大きなサイズの画像はこちらです。


 こちらは4月にお納めしたミニ屋台です。
本物と同じ仕様で、とのご依頼でした。



垂木金具風に
プラチナ箔によって表現。


露盤彫刻も木彫りの本物仕様、
こちらの塗箔も本物の工程で
仕上げました。







龍 露盤、新調塗箔 (2014/4/1のTOP、5/3に移動)

3月30日の日曜日に
太尾村露盤彫刻の塗箔彩色が完成し
お納め致しました。


とても大きな龍の彫刻です。



毎度のことながら
彫りを埋めない漆塗り、
ツヤを追求した箔押しで仕上げました。



銀色に見えるのはプラチナ箔、
程よいバランスで配しています。
天板はつや消しの黒漆塗です。


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井ノ口屋台。
画像は3月31日、錺金具の北角師。
紋の切り合わせに来られました。





龍 露盤彫刻とお仏檀 (2014/3/19のTOP、4/1に移動)

大きく破損した龍露盤彫刻の修復依頼でした。



龍の頭など大きな枝は竹の芯を前から貫通させ補強。
木口を整形・漆塗して金箔。
どこに埋めたか分からないようにして完成です。
お納めして四半世紀以上。
長年のお祭りで金箔の剥げたところは
全体的に補修致しました。


こちらは先月下旬にお納めしたお仏檀です。

 

 
この三枚の画像はお預かりし分解したところです。
三か月というお時間を頂戴し
あらたなお仏檀として完成させて頂きました。

『笑顔になる仏檀』
でございます。

以下、完成お納めさせて頂いた折の様子です
 





当店ではこのようなお洗濯(修復)でも下地・塗りは
天然の漆のみを使用しております。
ありがちな金粉仕上げではなく、
金箔にもこだわっております。

艶やかな肌、深みのある輝き。
『笑顔になる仏檀』を心がけております。

これからも末永くご先祖様を
お祀りして頂きたく思っております。

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板曼荼羅も完成しお納め致しました。
御本尊でもあるため
本体の画像掲載は出来ませんが
台座の部分をご紹介致します。


木地。クスノキとのことでした。


彫刻や曲面部分は膠(にかわ)
による下地です。


お納め時。
漆塗りのあと、化学的な箔押し剤ではなく
漆を使っての箔押し。
一号色の金箔です。




屋台 棟、漆塗り替え (2014/3/4のTOP、3/19に移動)

漆の塗り替え修復で屋台の棟をお預かりしております。
長年の祭りで傷みが散見します。
まずはそれらを一つひとつ木地補修していきます。

   
 傷みは、総才端や水切りに
特に多く見られます。

 大きな傷や凹みは木片を埋めます。
そのために大きめに平面で彫り込みます。
   
切り出した木片をあてがいます。

塗面の溝のような筋は
補修のためにV字に彫ったあとです。

 
 きっちり固定されたことを確認し
整形します。

釘痕は全て竹棒を打ち込み、
V字の溝と併せて刻苧(こくそ)していきます。



現在の様子。

刻苧もようやく締まったのでいまから下地による補修です。

 刻苧(こくそ) :  木の挽き粉や麻などの繊維くずなどを糊とともに漆にまぜたもの。漆塗りの素地の合わせ目・損傷部などを埋めるために用います。



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こちらは直径五寸(15cm)くらいの紋です。
中心の部分と、各瓢箪間の底は
プラチナ箔で仕上げました。


良い感じに仕上がり、
わたしも欲しくなってしまいました。

 

お預かりしたとき。
丁寧な木彫りでした。
 

下地は膠地です。
木地の状態に合わせて
全体をふっくら整えたあと
黒漆で下塗りを始めたところ。


漆の上塗りのあと箔押しです。
プラチナ箔で仕上げた巴紋は
底を艶消しの黒漆で塗りました。
 





お厨子 (2014/2/6のTOP、3/2に移動)

お仏檀の部屋』にはお厨子を掲載しております。

このところお厨子のお問い合わせを
重なって頂いておりますので、
昨年七月にお納めした最新のお厨子を
ここにご紹介致します。

高さ一尺七寸、約52センチ。
安置する漆塗りの手板と併せてお納め致しました。

こじんまりとしながらも造りは本式で、
播磨の職人による手作りの木地に、
精巧な透かしの手打ち錺(かざり)金具、
中の彫りは鹿児島の
新進気鋭の彫刻師に依頼しました。



それらを当店で、天然漆と上質な金箔で仕上げました。


こじんまりとまとまって、お祀りしやすいながらも
その重厚感と瀟洒(しょうしゃ)な造りは
独自の佇まいを表しています。

輝きを永く保ち
いつまでも手を合わせるお気持ちを
持って頂けることとおもいます。

現代のお住まいにもぴったりな厨子。
大変喜ばれております。
誠に、有り難うございます。




日記ページで紹介しておりました板曼荼羅も
まもなく完成です。

こちらは台座部分です。




祭りのお仕事も掛かっております。

   
こちらは脇棒受け(咥え)彫刻。
漆塗りの前の細部削り込みをしております。
大きな龍の露盤彫刻。

今は枝を全てばらし、
こちらも隅や角のケバなどを削り込み中です。







お仏檀のお納め (2013/1/24のTOP、2/6に移動)

 
扉-閉
 
扉を開けて障子
 
 
<お預かり時> 






お仏檀の洗濯(修復)が完了しお納め致しました。

仏間の上に隙間が生じましたので
筬欄間(おさらんま)を併せてご用意し、
品良くお納めさせて頂きました。

言うまでもなく全て天然漆による
修復、塗り替えでございました。






寺院障子三十枚 (2013/1/11のTOP、1/24に移動)

平成25年、年の瀬のお納めでした。




お越し下さるお客様が口々に、
「珍しいなぁ、こんなんもするんやな〜」、とおっしゃいましたが
わたしどもは塗師であり仏檀店、
至極まっとうなお仕事でございました。

高さ七尺六寸というと約2m30センチ、
その障子三〇枚の漆塗りでした。



たつのの大きな真宗の寺院様にお納め致しました。






新年のご挨拶 (2013/1/2のTOP、1/11に移動)

謹んで新年のお慶びを申し上げます。
平成二十六年正月



お仏檀も屋台も。

変わらず手を動かしてまいります。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。