大塩天満宮・北脇邑屋台漆塗箔その2




 平成19年9月23日、大塩北脇邑屋台の漆塗りが完成しお納めしました。


 勝原区朝日谷の棟梁米田氏による製作。
彫刻は高田の前田師、金具は竹内錺金具店さんが手掛けられています。

 

 その1では作業の一部を見ていただきました。
この項では完成後の様子とお納めをご紹介いたします。
 画像が多くなっています。





納品前夜


組みあがった北脇屋台。垂木にも金具をつけないままのお納めとなりました。
金の輝きと陰影を醸す漆の黒、天井押さえ縁は明るい本朱漆でアクセントをつけ、
ケヤキの井筒は木目を愛でる透漆。
そこに白木の粧隅彫刻とケヤキの木鼻が存在を主張します。

当店恒例の斗組漆盛り上げ艶あり金箔仕上げです。

このたびもよく光らせられました。
また白丸の部分に特徴的な造り込みがありました。峰の先が尖らせてあるのがお分かりになるでしょうか。
意図された形を崩さないように下地を施しました。

井筒の透漆塗りも蝋色塗り(磨き艶上げ)としています。

丸桁・天井とも鏡面仕上げです。



お納め

お納めの朝です。時刻は6時前。
搬送の諸々の準備をします。

露盤受けの下にもう一段あるのが見えます。

幣額もできております。

定刻8時に先立って先発の皆さんがお越しくださいました。
7:48

8:32、
15名近くの北脇の皆さんが搬出に来てくださいました。
店からトラックへは人手です。ありがとうございます。

カメラの向きを変えますと、
もう積み終えました。御蔵に向けて出発です。
8:33

屋台蔵


 無事四本柱の上に乗り、漆塗り完成となりました。


 逆光のなか下からの様子。


 天井格子の面取り部は金箔仕上げとしています。
 黒漆だけの仕上げより、さらにすっきりとした印象になりました。


 純国産研出黒漆総蝋色です。
 茅負い(青丸)等の部分も磨いてからの箔押しとしています。


 井筒・四本柱。


 網干高田の前田師による彫刻。
 この画像の獅子は獅子頭を模して彫られたそうです。


 漆塗り完成となった北脇屋台。

 北脇邑の皆様、ご用命賜ってありがとうございました。
今後は維持・補修の面でお役に立ちたいとおもっております。
またこのようにHPでご紹介させていただいたことも重ねて御礼申し上げます。
ありがとうございました。


 勾欄も純国産黒漆蝋色塗りです。

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