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大寒

 

明けて令和六年となり、はやひと月が経とうとしています。

今週半ばからは冷え込みが深く、正に冬という空気が肌を刺します。

二十四節気では「大寒」。季節感で言いますと名実ともに底です。ただ来週には立春。

季節が巡るように、日々もまた同じようなことを繰り返します。惰性に流されず、何気なさの内に隠れがちな些細なしあわせを感じて過ごしたいものです。

前にも書いたと思いますが、うちにある大正時代の本のあとがきに、『昨今の日本は~、』といった世情を嘆く文言があります。

いつの時代もあった定例句のようです。

 

迷わず焦らず。この一年も漆塗りという生業に向き合ってまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。

令和五年 灘祭り本宮
[写真:中田氏]