私信

何を残せるか(前編)

 

今週頭、遠方に行っていました。10年以上ぶりの組合の旅行です。

組合とは姫路仏檀組合で、父親が若い時代には前身で『青葉会』と言いました。会員(会社)は最盛期は40人(軒)以上いたと思います。時代が下り、仏壇業界の趨勢と共に規模は縮小し、現在は16名にまで減っています。

活動も縮小する中、同業の連携を保つ意味でも年に一度の旅行は続いています。忙しさを理由に長いこと欠席していたところ、今年は春先に屋台の漆塗りが一台完了したこともあり、例年の無礼を詫びながら万障調整して参加してきました。

参加者10名、ことしの行き先は長野でした。

神戸空港からひとっ飛び、松本空港まで45分です。

 

最初に訪れたのは国宝 松本城。わたし初めてでした。

普段真っ白の姫路城に親しんでいる眼には、折からの小雨の雰囲気も相まって渋さが際立って見えました。これはこれで名城やなと素直に感じました。

ただ、姫山の上に高い石垣を併せ持つ姫路城は文字通り「聳え立つ」ていますが、こちらは低い印象。大阪城や名古屋城と同じ平地にあることと、石垣自体も低い。姫路人はよその城を見てこんなことばっかり言うてるんでしょうね。このときも言いたいこと言って盛り上がりました(汗。

最初の門の金具は墨差しでした。

 

その後味噌屋さんや造り酒屋、ワサビ園などを回り、良かったのがこちら。

有明山神社。彫刻が素晴らしかったです。

 

ひとり見入って、皆さんを駐車場で待たせてしまいました。

 

 

松本市の中心地の湧き水巡りをしたあと宿へ。旅館すぎもとさん。

おもてなし、心配り、素敵なお部屋、料理、温泉風呂。
周りに歩けるような温泉街はないですがお世辞抜きで過去一二に良かったです。もう一度行きたいほど。キレイなだけの旅館は数あれど、何と言いますか、顔(想い)の見える旅館でした。

ご主人自らじっくり時間を掛けて(1時間)蕎麦も打って下さいました。

 

明けて二日目は天気予報がうまく外れ、晴れ。

 

つづく