心晴れやかにする輝きと、
しんと落ち着かせる深み。
ほんのり濡れたような光沢とつや、奥行きのある風合い、風景がクリアに映り込む鏡面仕上げが、砂川の漆塗りの特徴です。
砂川の歴史は、塗師として元禄時代からはじまりました。
姫路は城下町、武家社会だったことから刀のさや、籠など武士関係のものを塗っていた時代からの連なりで、仏壇を塗りはじめたのです。
明治40年に暖簾分けし、世界遺産・姫路城の城下町として知られる現在の場所に初代・砂川重蔵が店を構えて110年。砂川漆工芸は漆塗り、金箔押し、彩色を本業としています。
仏壇の製造・販売・修理を行う他、灘のけんか祭りをはじめとする兵庫・播州地域の祭りに登場する屋台や獅子頭の塗箔(ぬりはく)、神社仏閣、家屋の柱や梁、床の間の漆塗りなど漆工芸全般に従事。
今までに手がけた祭り屋台は180台以上にのぼります。
静かにすっと手を合わせ、ご先祖様や自身と向き合う、満ち足りたひとときを日常に。
日本を代表する伝統文化としての漆工芸を継承し、正統な工程や天然漆にこだわった本物の漆塗りに創意工夫を加え、日々挑戦を続けております。どうぞ今後ともご贔屓に、よろしくお願い申し上げます。
砂川漆工芸 代表 砂川隆
砂川の漆塗りのポイント
01下地から上塗りまで、すべて天然漆を使用。
砂川漆工芸が扱うのは、天然漆のみ。
カシューなどの合成漆系塗料やウレタン塗料、サーフェイサーやパテなどの化学材料は一切使用していません。仕上がりが美しく、ていねいに磨くことでつやが増し、修繕できるのも特徴です。
02金箔には、一号色を使います。
金箔には等級があります。
金の純度の差を示し、一般的に使われている金箔の中で最上級は一号色。砂川漆工芸が用いるのは、純度97.66%の「縁付一号色三枚掛け」です。
上質な金箔はいつまでも華やかな輝きを保ちます。
03ひとつひとつ、心を込めて手作業で。
砂川の漆塗りは、お客様に喜んでいただいてこそ光るもの。
お気持ちやご要望をお聞きして、細部に至るまで真心を込めて、常によりよいものづくりをめざします。